8月3日深夜、NHK Eテレで、広島市内の高校生が、被爆者の証言をもとに描く活動が報道されました。ギャラリーロードに現在展示されている、被爆者体験者と高校生の共同製作 あの日のヒロシマを描き継ぐ「原爆の絵」を見てきた直後の報道で、深夜でしたが見入ってしまいました。
ある生徒は、被爆者の話を聞いて絵を表現する中で「これまでの平和教育は何だったのか?」また「描いた絵に対し、家族や周りから心が打たれない、ただ羅列しているだけだ」と言われ、葛藤する姿や「なんで原爆の絵を描いているのかわからなくなってしまった」など重圧に苦しむ姿も浮き彫りにされた内容でした。
高校生たちは、原爆ドームに行ってその当時はどうだったのか、原爆投下直後の実際はどのようなものか、原爆投下後まもなく作られた映画「ひろしま」を観たりしながらやっと絵に向き合えるようになり、「被爆者の声に耳を傾け、相手の人の気持ちがわかるようになり、心の中の表現が描けるようになった」「出来上がった絵を見て、被爆者から涙を流し喜ばれたことが、すごく悩んだ時期もあったが、絵が完成して自分が成長してよかったなー」と語っている姿に思わず涙が出てしまいました。 8月18日(日)取手福祉会館で「平和の集い」が行われ、広島市内高校生の絵も展示されます。その他映画「ムッちゃんの詩」が上映されます。どうぞご参加ください